前期:森田ゼミ~哲学①~

新年度初の投稿になります。

 

今年度から一つのテーマを三回にわけて活動していくみたいで、今回はそのうちの一つ「哲学」について活動を行いました。

また、この日は森田先生のお知り合いである神戸女子大学家政学部准教授の貝増さんにお越しいただき、自己紹介も兼ねて貝増さんのこれまでの人生を語っていただきました。

その紹介の中で貝増さんは多くの国に訪れて仕事をされていると紹介がありました。それを聞いて、「なぜ海外で仕事をしようと思ったのだろう、モチベーションは何だったのだろう」という疑問が強く湧きました。正直自分はあまり海外での勤務に興味がないので、こういった外国勤務を重視している方の思考というものが気になるのですが、残念ながらこの日は質問が思い浮かばずこの辺りについて聞けなかったので今後機会があれば質問していきたいと思いました。

 

 

話し合いの後は今回の本題である「哲学」についての活動を行いました。

三回あるうちの一回目となる今回は、利己主義に対して異なる価値観をもつ二人の対話文を読んで、与えられた問に対して個人の考えをまとめあいました。

あたえられた問とそれに対する自分の考えは以下の通りです。

 

①利己主義についてどのような感想を持ったか。

→自分は元々「いかに他人を助ける行いでもそれは単なる自己満足でしかない」と考えていたので利己主義に関してはある種の共感を抱きました。

 

②その理由は?

→例えば、電車の中でご老人が座れず立っている時に自分が席を譲れる状態なら譲るのが必ず正しいといえるのか。もしかしたらご老人は健康のために座らず立っているのかもしれない、あるいは年寄り扱いされると傷つくかもしれない、そうは考えられないか。確かに電車マナーの一つとして譲り合いの精神が大事だといわれているし実際そうした行いは客観的に見て美徳であるが、そうした親切心は基本的に相手の気持ちよりも自分の中の道徳心や満足感を満たすためという部分が大きいのではないかと考えるからです。

というかそもそも「情けは人の為ならず」なんて言葉があるくらいですからね、他人に対しての行いは結局自分のためだと昔の人も言ってますしそういった意味でも利己主義には共感を覚えました。

 

③利己主義は正しいと思うか。(正しいと思う場合、利己主義を認めてしまうことで我々の倫理や道徳がどうなるかも述べよ。正しくないと思う場合、なぜ正しくないかの反論を述べよ。)

→これに対しては、個人の観点から見ても組織の観点から見ても利己主義は正しいと感じます。

個人としての利己主義に関しては上述した様に、他人に対しての行いは全て自分のためになるという考えから、在り方としては正しいと感じます。組織としての利己主義は、お互いが利己主義を主張し合ったら組織として成り立たないのでは?とも思えますが、現実には相手に合わせるなど上手く調整することで組織として成り立たせてる人がほとんどです。こうした相手に合わせるという行為も結局は自分のためだと言えると私は考えるので利己主義は正しいと考えます。

しかしそうすると確かに問題もあって、相手に合わせることが当たり前になると自分を殺してしまうことも考えられます。つまり自分で考える力を失ってしまうということです。

実際最近の若者にはそういった思考力が欠如しているなんて言うニュースもよく聞くのでそういった問題の背景にはこうした利己主義の考え方が関係しているのではないかと感じました。



正直自分はまだこうした哲学に関しては知識が足りてないと感じているので次回以降の活動でしっかりとそうした知識も学びつつ価値観について考えていきたいと思います。

それでは今回はこの辺で、御拝読ありがとうございました。