前期:森田ゼミ〜哲学②〜

今回は前回に引き続き哲学について活動していきました。

また、この日は公開ゼミとなっており二年生も何人か見学に来ていたのですが皆話を聴けていてしっかりしている子ばかりだなと感じました。



では本題に入りまして、この日は須長先生にお越しいただき哲学に関して「問を立てることの重要さ」や「問を立てるコツ」を講義してくださいました。

問を立てることに関しては「多くの人は1+1=2と答えるがそもそもなぜそうなるのか、例えば棒があったとしてそれを半分に折ってもそれは2になるのではないか?」という感じで、疑問を持つことで思考力を支えることに繋がるのだそうです。またこうした思考力を鍛えることは将来自分とは異なる価値観を持った人と自分を結びつけるために必要な能力らしいので今後は積極的にそうした疑問を持っていきたいと感じました。

そもそも知識は一度身につけてしまうと自分の中から捨て去ることができなくなってしまうので、歳をとるにつれて思考が凝り固まって頑固になってしまいます。そうした凝り固まった思考を分解するために自分自身を揺さぶる必要があるという点で問を立てることはとても重要なのだとか。


問を立てるコツに関しては四つポイントがあって


・具体化:相手の発言を自分の思考力と想像力で膨らませる


・展開:相手の発言が正しいとしたら何かおかしなてんがでてこないかを考える


・前提:相手の発言はどのような前提からくるのか考える、確認する


・移植:相手の発言は、今とは違う別の状況でも当てはまるのか考える


があるそうです。特に具体化においては、相手の発言は単なる素材に過ぎないので肉付けが必要なのだとか、確かにこれは思考力が鍛えられますね…



そしてこれらの話を聞いたあとそれぞれグループに別れて利己主義について話し合いました。

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(今回はグループ内でグラレコをしてくれた人が居たので自分達の意見が見返しやすく話し合いがスムーズに進みました)


自分達のグループでは利己主義は正しい派として意見がまとまり、「利己主義の中に利他主義が存在する」という結論が出たのですが、他のグループの意見を聞いているとこれとは真逆で「利他主義の中に利他主義が存在する」という結論がでたグループもあったのでとても興味深かったです。

やはり、自分とは違う価値観や考え方をしてる人の意見を聞くことで新たな疑問が湧いてきてそれが思考力を鍛えるきっかけになるのだなとこの活動を通して実感できました。



最後に、普段の講義ではここまで深い内容には触れられなかったと思うので今回こうした機会が得られたのは大変ありがたかったです。次回以降もしっかりと色々なことを学んでいきたいと思います。

それでは今回はこの辺で、御拝読ありがとうございました。