前期:森田ゼミ〜文学①〜

お疲れ様です。

今回からは石川先生にお越し頂き、文学についての活動をやっていきます。


まず初めに、「文学とはフィクション・ノンフィクション問わず、自分ではない誰かになりきることが可能なエンターテインメントの一種で、登場人物たちの人生や感情を楽しむもの」だそうです。自分はこれを聞くまで「文学は文字だらけの堅苦しいもの」だと思っていましたが実際は全く違ったもので驚きました。

また、文学の目的は「なぜ?」を繰り返して答えを求めることですが、その結果答えが出ない状態もまた一つの正解なのだとか。

というのも、答えを決めつけないことで他者の意見を受け入れられるようにするためだとか。これを聞いて、確かに自分は答えを用意してしまうとそれ以外に視野を向けられなくなってしまい、本当にそれが正しいのか間違っているのかの判断ができなくなってしまうことがあると思ったのでこうした考え方もあるんだなと新しい発見をしました。



そして文学についての解説が一通り終わり次に取り扱う小説についてのお話。ここでは「フランケンシュタイン」を題材として扱っているのですが、正直自分は普段あまりこうしたガチガチの小説は読まないので初め内容を理解できるのか不安でした。

ですが、いざ読んでみると意外と物語の中に誘い込まれるような感じでスラスラと読み進められました。

聞くとこの本では入れ子構造という技法が使われており、物語の大外をウォルトンが、その内側をフランケンシュタインが囲みその中心に怪物を持ってくることで怪物に対するイメージを強くしているそうです。うーん、奥が深い。


でまぁ本を読んだ感想なんですが


フランケンシュタインの好奇心も理解できる


・怪物の憤りに共感できる


・怪物は当時の作者の気持ちを現した姿なのではないか


フランケンシュタインの優柔不断さに苛立ちを感じた


といった感じでした。

こうした感想の中でも特にフランケンシュタインが持っていた好奇心と、怪物の抱いていた憤りの両方とも理解できるものだったせいで余計にモヤモヤとした感情が芽生え、そこから物語に惹き込まれてしまいましたね。

ただ、自分はまだこの本を一回しか読めていないので時間を空けて読んでみてまた新しい発見をしてみたいです。

ちなみに他の人達が読んでみて感想がこちらになります。他人の感想からも新しい視点を見つけることができるので聞いててとても興味深かったです。

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そして最後に課題として①「人間(クローン人間)を作り出すことの是非」と②「自己肯定感はどうすれば(どのように)実感できるか」を考えてみようというものが出されました。なのでここからはそれについての自分の意見をまとめていきます。


・人間(クローン人間)を作り出すことの是非

まずクローン人間を作ることに関してですが、自分はこれに関しては反対です。というのも、自分と全く同じ能力を持っている人がいた場合、自分のアイデンティティを見失ってしまい、次の問いにも出てくる「自己肯定感」を持てなくなってしまう危険があるからです。

確かに、単純に考えると作業効率が二倍になって便利かもしれませんが、その結果モチベーションが保てなくなるといった自体は避けるべきだと私は考えます。



・自己肯定感はどうすれば実感できるか

次に自己肯定感に関してですが、自分は自己肯定感を感じるための最も手っ取り早い方法は自分を必要としてくれる相方を作る(見つける)ことだと思っています。実際自分も、誰かに感謝をされると自分の行動に意味があったんだと思えますし、やって良かったと思えるのでそうしたところから自己肯定感は芽生えるのだと思います。ただ同時に、自分を必要としてくれるといってもお互いが依存し過ぎない距離を保つ必要があるとも思っていますが。


他には小さな成功を積み上げることで自信をつけることも自己肯定感を実感できると考えます。

これは海外の例なのですが、健康のためのエクササイズで最初は数秒程度の軽い運動だったものを日に日に少しずつ負荷を大きくすることで長続きさせるといったものがあるそうです。こうしたトレーニングから、私は小さな成功によるものでも自信を得ることはでき、そこから自己肯定感がうまれるものだと思いました。



正直クローン人間に関しては色々なところで是非が問われていますが今までそんなこと深く考えてなかったので次回以降のゼミでそこら辺も深めていきたいと思います。

それでは今回はこの辺で

御拝読ありがとうございました。