東京研修③ 〜えがこう!〜
東京研修二日目、この日は午後からえがこう!さんのワークショップに参加させていただきました。ちなみに画像に写ってる立て看板君にお出迎えして頂きました、可愛かったので思わずパシャリ。
ワークショップでは日高さんという方にお越しいただき、主にグラフィックレコーディングについてのワークショップを行っていただきました。
グラフィックレコーディングとは会議等での議論やその流れを視覚化し、他の参加者に共有する手法のことです。グラフィックレコーディングを行う利点としては、参加者の思考発話内容をリアルタイムで分かりやすく伝えることが出来るので、スピーディーな意思決定や発想の広がり、共創へつながるというものがあります。
そのため現在ではビジネスの場でも活用されているスキルになっています。
ちなみにこのスキルは社会だけでなく学校生活においても活用できます。
多くの場合、学校の授業(講義)では先生(教授)の説明は文字だけの板書もしくはレジュメだと思います。それをただノートに箇条書きで整理している場合、文字だけの説明だと関係性や構造がつかみにくい、問題点を見つけにくい、資料を作る時は別途図解を用意する必要がある等の問題が出てきます。しかし絵にして整理することで、関係性の理解を早められ、抜け漏れ矛盾を発見しやすく、資料の図としても展開しやすくなるといった感じで普段より楽にノート整理をすることができます。
自分もテスト前とかに文字だけでビッシリ埋まってるノートを見ると気が滅入ってしまうので、こうした書き方もありだなと思いました。
では絵にするとどんな時に効果的になるのでしょうか、それについて見ていきましょう。
・複雑さを解きほぐす
時間軸やto doなど、入り組んでいる事象を計画できる
※複雑なまま出すのはNG
・アイデアを生み出す
オープンなアイデアブレストを行うことで、ユーザーの行動と悩みをその場で見つけられる
・情報を俯瞰、共有する
優先順位やセグメントを一目で分かるようにできる
また、そうすることでユーザーインタビューする際に無駄がなくなる
とのことです。こうしてみるとペルソナ作りにとても役立つスキルだなぁと感じますね。
そして次に可視化の定義についてお話を伺いました。
可視化の定義は五つに分けられていて、
パーソナル・グラフィック
(ex:スケジュール)
→自分の頭の中で考えているものを図や絵でアウトプットする方法
ノート・テイキング
(ex:ユーザーインタビュー)
→聞き取った内容を視覚化していく方法
グラフィック・レコーディング
(ex:ブレーンストーミング)
→聞き取った内容に基づいて議論を可視化する方法
グラフィック・ファシリテーション
(ex:会議)
→ファシリテーターとして描きながら複数人と議論、対話する方法
レコーディングとファシリテーションは、対話の空間をより良いものにするという最終目的は同じですが、レコーディングは議論の全体を記録するのに対してファシリテーションは重要な場面で影響力のあるグラフィックを描けることが重要になるという違いがあります。
ストラテジック・グラフィック
(ex:パンフレット)
→ある主張やテーマに沿って効果的な伝達を狙って分かりやすく視覚化する方法
があるそうです。
そして可視化スキルにおいては、描く・イメージする・まとめるの三つのポイントが必要だそうです。
描くでは感性や行動を表す人物、住み分けを表す吹き出し、理解を深める矢印、状態を表すアイコンといったビジュアル言語が必要です。
イメージする時は目的を把握して、どう表したら伝わるのかを考える必要があります。
まとめる時は聞きながら流れをまとめる(フォーマットは大きくわけて三つにする)必要があります。
この話を聞いて、可視化するにも目的ごとに定義が異なっているのを知って驚きました。
また、可視化する際「絵」と「図」では目的が異なるということもこの時知りました。
絵だと共有を生み場の活性に繋がるのに対して、図では構図がわかり理解を促せるので何をどう描くかの取捨選択は目的次第というわけです。
そして言葉をビジュアルにする時にはポイントがありまして
・関係性で表す(この絵はどこの流れと繋がっているのかを明確に)
・ビフォーアフターをしっかりと
・シンボルで表す
が大事だそうです。
その点を意識して、今回の研修の流れを一通りの絵で表したものがこちらです。
関係性を表し自分が重要だと思った部分は強調する、見やすい記事というのはそういったものなんでしょうね
とにかく誰が見ても分かる!を意識することがグラフィックレコーディングを行う際に大事なことなんですね。今後はその辺をキチンと意識できるようにしていきたいです。
というわけで、この二日間色々な学びがありました。今回の研修で学んだことを残りの学生生活やインターン、そして就職した後にも役立てていければなと考えています。
ではではこれをもちまして東京研修でのブログを締めくくらせていただきます。
御拝読ありがとうございました。